弁護士のテレビ出演の影響度

最近は弁護士がテレビ出演する機会が多くなってきました。
バラエティー番組などのコメンテーターとして出演している弁護士の中には、 かなりタレント性のある先生もいて、 もう弁護士というよりは立派なバラエティタレントの人もいます。

そのようなタレント業をメインにしている弁護士は別としまして、 弁護士がテレビ番組にコメンテーターとして出演した場合に、 どれくらいホームページのアクセス数が増えるかなど、 その影響度をここではお話ししたいと思います。

ネットショップの場合

弁護士の話をする前に、ネットショップの商品がテレビで紹介された場合、 どの程度の影響があるかを、比較対象としてまず始めにご紹介します。

私の知っているネットショップを運営している会社の社長の話です。

夕方のニュース番組内では毎日のようにレストランやケーキなどを紹介するコーナーがあります。
そこで、そのネットショップの商品が紹介された時のことですが、 コーナー内で数分放送してもらっただけで、 放送開始から注文の電話・FAX・メールが大量に来て、 それが数日続き、結果的に2000万円ほどの売上があったとのことです。

商品が魅力的だったことはもちろんですが、テレビの影響力はすごいと、その社長は話していました。

この話を聞くと、弁護士もテレビに出演すると相談の電話がじゃんじゃんかかってくると思うかもしれませんが、 はたしてどうでしょうか。次の項目で何人かの先生のテレビ出演後の影響をお話しします。

テレビ出演の直接的な影響度

まず、刑事事件などのコメントとして、事務所に撮影に来てもらい、 コメント映像を事件のニュース内で数十秒流された場合の影響度の話をします。

例えば、そのニュースが夕方の5時30分に流れたとします。
××事件に詳しい××法律事務所の××弁護士によりますと・・・という感じで流れるそれです。

その放送直後からその事務所のアクセス数がどれだけ伸びるかというと、
実はアクセス数はほとんどのびません。よくて10アクセス増えるくらいです。

もちろん、当事者側の弁護士だったりすると話は違ってきますが、 コメンテーターとしての回答では、 ホームページのアクセス数の大幅な増加はほとんど見込めません。

テレビに先生のコメント映像が数十秒流れてその程度ですから、 電話取材などは推して知るべし、ということです。

では、朝の2時間程度のワイドショーにコメンテーターとしてスポットで出演した場合はどうでしょう。
ひとつの事件が終われば、キャスターから先生にコメントが振られるような番組です。

コメントが振られるたびにテロップで「××弁護士」と表示されるのですが、 それによりどれくらいアクセスされるかというと、 これもあなたの期待を裏切るくらい少ないアクセス数です。

その先生のキャラクターによりますが、 せいぜい番組放送内の2時間で増えるのは100から200アクセスくらいです。

なぜなら自分に置き換えて考えてみてください。
あなたはテレビのコメンテーターをネットで検索したことが何度ありますか?

あのレストランどこにあるんだろう、あのケーキ注文しよう。 など検索することはあっても、 あの弁護士の事務所どこだろう、あの弁護士に相談しよう、とはなりませんよね。

唯一、コメンテータの弁護士が極端なコメントをすれば、 被害者の気持ちも知らないでとんでもない弁護士だ、と 2chで炎上し、事務所のアクセス数は増えますが、 ごく当たり前のコメントをしているだけでは、アクセスは増えません。

弁護士の先生が将来政治家を目指すとか、タレントとしてやっていく、 講演業で食べていく、評論家になるとかであれば、 かなり極端なコメントをして、 視聴者の人気を取ることはありかもしれませんが、 弁護士としての本業を伸ばしたいと考えていれば、 あまり極端なコメントも言えないと思いますので、 となるとテレビ出演を相談件数を増やすために利用するのはかなり難しいです。

副次的にテレビ出演を利用する

結局、テレビ出演の直接的影響は小さいので、 副次的に利用するしかないのです。

弁護士マーケティング研究会が行った一般市民へのアンケート調査で、 テレビに出演したことのある弁護士の方が優秀だと思ってしまう、という結果があります。
ハロー効果というものです。

私のようにこの業界のマーケティングコンサルを専門でしていると、 テレビに出ている先生でも、 「えっこの先生この分野の専門だったっけ?」 という場面に多く出くわすことがあります。
しかし一般の方はその辺はよくわかりませんので、 テレビに出演した弁護士を優秀な弁護士、その分野の専門というように考えてしまうようです。

ですからテレビ出演を利用するなら、 そのような副次的な影響を考えた方が使い方としては正しいです。

テレビの取材を受けない弁護士

私の知っている弁護士には、テレビの取材を受けない弁護士も多くいます。

取材を受ける、受けないはその先生の自由だと思います。
マーケティング的にも取材を受けるのが正解だとは思いません。

逆に若手の弁護士がテレビの取材を受けても深みのあるさすが専門家という回答ができないと、 かえってマイナスの面もあります。

またテレビの取材を受けないのをマーケティングに利用することも可能です。

テレビ出演の弁護士業における影響度は、スポットの出演程度では、 直接的な影響はそれほど大きくありませんので、 どのように利用した方がよいかも考え、 戦略的に取材を受けた方がよいと思います。

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