ノーリスクオファーとは、見込み客にリスクを与えないオファーのことをいいます。

弁護士マーケティングを行う上で覚えておきたいマーケティング手法のひとつです。

このページでは、具体的な例を用いてノーリスクオファーを解説します。

※ノーリスクオファーというマーケティング用語はありません。これは私が作った造語です。




無料法律相談

私が弁護士専門のマーケティングコンサルタントになったころは、セミナーで「無料相談しましょう」と言っても、セミナー参加者の弁護士の方々は「無料相談するとろくでもない相談ばかり来る」と、誰も賛同してくれませんでした。

今とは大違いです。

無料相談はノーリスクオファーのひとつで、とても重要で効果的な弁護士マーケティング手法なのに、当時は誰も賛同してくれなかったのです。

なぜでしょう。

ここで考えて欲しいことは、昔、無料相談の手法を行わなかった弁護士の心理状態です。

それは、ご自身のリスクを中心に考えているということです。

つまり「ろくでもない相談ばかり来る」というご自身のリスクとお客のノーリスク(無料)を天秤にかけて、割に合わないと考え、無料相談を実施しないのです。

リスクを考えることは重要ですが、見込み客の集客ということを考えた場合、自分のリスク中心に考えるという志向はやめるべきです。

お客にリスクを与えても集客できるなら、それはあなたのビジネスがかなり上手くいっている証拠です。それは素晴らしいことです。

しかし、一般にはお客にリスクを与えず、お客の思考を止めず、相談までスムーズに流す方がよいです。

無料相談ならお客にリスクを与えません。

リスクがないのですから、躊躇せず相談してくれます。ネット通販の送料無料と似ています。




電話相談

実は無料相談だけではリスクはまだ残っているのです。

ここから先は、特別会員向けにお話ししたことですが、公開します(何年も前に話したことですので大丈夫でしょう)。

「無料相談だけだと、事務所までちょっと遠いな」という方は少し考えますよね。

先ほども言いましたが、お客の思考は相談まで一直線で流さなければダメなのです。

そこで電話相談の話になるのですが、電話相談に関してあなたはどう思いましたか?

「電話相談なんて時間がないから無理」またご自身のリスクを先に考えてしまいましたか?

何度も言います。リスクを考えることはいいことですが、ノーリスクオファーの思考は止めないでください。

どうすればお客にリスクを与えず、無料相談までもってこさせるか。それが最重要課題です。




お気軽にご相談ください

相談という単語を使うと弁護士の方は「法律相談」のことを連想するようです。

しかし相談と法律相談は違いますよね。

「お気軽に無料法律相談にお電話ください」
これだと、電話で無料法律相談してくれるとお客が誤認するのもわかります。ですから私はこの書き方はおススメしません。

でも「お気軽に、まずはお電話にてご相談ください」
これだと法律相談するとは言っていませんよね。

でもこれでも法律相談と誤認するお客がいると、気にする弁護士の方はたくさんいます。

本当はこの程度のことを気にしていたら、違法じゃなきゃ何やってもいいくらいの、ブレーキのはずれた都会の弁護士マーケティングには太刀打ちできないのですが、とはいうものの、私もその気持ちはよくわかります。

そんな時は「お問い合わせ」という単語を使います。

当法律事務所は電話によるお問い合わせを受け付けております。
まずはお気軽に電話にてお問い合わせください。

これならどうですか? 使えそうですか。

今回はノーリスクオファーのひとつである「無料相談」に関してお話ししました。

この記事が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

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今後とも弁護士マーケティング研究会をよろしくお願いいたします。